厚生労働省

治療と仕事の両立支援ナビ

両立支援の取組事例

ワークライフ・バランスの一環として「治療と仕事の両立支援」へ取り組む

日本地下石油備蓄株式会社 菊間事業所

総務課長 玉田 貴祉 様
総務係 長野 舞子 様
*写真は長野様のみ

会社名
日本地下石油備蓄株式会社 菊間事業所
所在地
愛媛県今治市菊間町種4642番地1
事業内容
他に分類されないその他の事業サービス業
設立
1986年5月
従業員数
52名(2023年10月現在)
平均年齢
36歳 /男女比 男性9:女性1
産業保健スタッフ
0名

日本地下石油備蓄株式会社は国家石油備蓄事業の一翼を担うべく、1986年5月に国家石油備蓄会社として設立されました。2004年2月の国家備蓄事業の国直轄事業化、国備会社の民営化という体制移行に伴い、久慈・菊間・串木野国家石油備蓄基地の管理・運営等を担う操業サービス会社となりましたが、3基地の安全・安定操業に全力を挙げて地域社会との共生を図りつつ取り組んでいます。
両立支援においては、経営トップの基本方針により社員が健康で安心して働くことができる職場環境の形成を目指し、治療と仕事の両立の実現に向け積極的に取り組んでいます。

治療と仕事の両立支援に取り組んだきっかけをお聞かせください。

2020年10月頃から国家石油備蓄基地の安定的な運営を目指し、社会的責任をしっかりと果たしたいとの想いから、ワークライフバランスの一環として「治療と仕事の両立支援」への取組を開始しました。従業員の高齢化が進むなか、社員一人一人が健康で安心して働くことができる職場環境の整備を目指すことが重要と認識しています。

従業員の両立支援に取り組む基本的な考え方や基本的な方針を示したものがあればお聞かせください。

社内のトイレや社内サーバー上にハラスメントやメンタルヘルス、治療と仕事の両立支援に関する「各種相談窓口一覧」を掲出しています。
また、「治療と仕事の両立支援」の「企業宣言」や「経営トップによる基本方針」は全社員にメール等で周知しました。

両立支援を行うための仕組みや支援者・支援制度をお聞かせください。

■通院等に利用できる時差出勤制度
通院・家族の介護等に利用可能な制度です。
■年次有給休暇の計画的取得
年次有給休暇の取得目標を、1 人当たり平均年間 15 日以上とし、計画的な取得を推進しています。
■人間ドック・婦人科検診費用助成
満 35 歳及び満 40 歳以上の社員を対象に、人間ドック受診費用を一部補助、婦人科検診(子宮がん・乳がん)費用を全額補助しています。
■産業医・外部専門家との連携
・健診結果等について産業医と面談を実施しています。
・産業保健総合支援センターと連携し、講演会・資料等による意識啓発を行っています。
・メンタルヘルスについて、外部機関と連携し、定期的な教育・情報提供を行っています。
・年 1 回ストレスチェックを実施し、社員自身のストレスへの気付き・対処の支援・職場環境の改善を行っています。

社外資源の活用状況についてお聞かせください。

産業保健総合支援センターの支援員に来ていただき、両立支援が必要になった際の対応や他社事例等に関して講演いただきました。
また、うつ病を中心とした精神疾患の予防からスムーズな回復支援、そして職場復帰・社会参加までを総合的に支援する活動に取り組んでいるNPO法人こころ塾と契約し、メンタルヘルスに関する外部の相談窓口として全社員に周知しています。

その他特記事項(研修等による意識啓発・労使の協力等)がありましたらお聞かせください。

これからの社員の高齢化などを鑑み、全管理職が順番で「両立支援コーディネーター研修」を受講しています。受講することで必要な知識や配慮が必要なことについて知識を深めることができたと思います。

今後の展望・課題をお聞かせください。

菊間事業所では総務課が中心となって「治療と仕事両立の支援」に取り組んでいますが、本社や他事業所も含めて「治療と仕事の両立支援」に関する社内要領の規定化を目指したいと思います。

取組事例一覧